3月27日に開催された「南房総里山・里海サイクリング」に参加してきました。昨年はエントリーしたもののコロナ禍で中止となったため、その繰越し扱いでご招待いただきました。千葉県サイクリング協会さんのご厚意に感謝です。
南房総里山・里海サイクリングってどんなイベント?
安心安全なグループライド
南房総の里山と里海の眺望をいっぺんに楽しめる65kmのコースをスピード別のグループで走ります。獲得標高は約700mと多少のアップダウンはあるものの激坂クラスの登りはありませんし、自分の走力に合わせて集団走行できるので、初級・中級者の方々でも無理なく走り切ることができます。ライドイベント初参加で、フィジカル弱めの吉尾でも”楽しく”走れましたので、ビギナーが安心して参加できるイベントだと思います。
多彩な参加者
今回の参加者は約50名。コロナ前は100名規模でしたが、安全運営を重視して募集を絞ったのだそうです。ボリューム層はやはり、おじさんとそれ以上の年齢の男性ですが、中高生の親子連れやカップルのファミリー層もいれば、お揃いのジャージで固めたチーム勢もいるという具合でバラエティに富んだメンバー。他のイベントを知らない吉尾が言うのもなんですが、思ったより女性の参加が多い印象でした。
バイクもさまざま
多彩なメンバーが集まっているだけに、バイクのバリエーション豊か。メインはやはりエンデュランス系のロードバイクですが、直線番長仕様のエアロロードもあればブロックタイヤのシクロクロスやランドナーもあり。さらにミニベロやクロスバイク、注目のe-ロードバイクまで揃い踏み。ちなみにグラベルバイクは吉尾のトップストーンも含めて2・3台程度。流行りとはいっても、数的にはまだまだマイノリティのようです。
手厚いサポートと美味しいランチ
受付の後はシンプルな開会式を挟んでライドに出発。レベルに合わせて3グループで同じコースを走ります。吉尾は「ゆっくり」チームを選んだので最後にスタートしました。
アテンド付きのグループライドは勉強になります
ゆっくりチームのペースは、平地で20〜25km/h、登り坂は10km/h前後。千葉県サイクリング協会の先導スタッフさんがキッチリとキープしてくださいます。最初は「ひとつ上のグループの方が良かったかなあ」とも思いましたが終わってみれば大正解。
ソロライドではどうしてもオーバーペースになりがちで、後半は苦行になってしまうことが多い吉尾。今回のライドで余力をもって走りきる楽しさを改めて実感できました。集団走行ですから「風避け」の効果も多分にあったのでしょうが、それも含めて今の体力ではこのくらいがちょうど良いペースなのかもしれません。
あと、ハンドサインや声かけのタイミングなど御作法的な部分も、まさに「習うより慣れよ」でした。周りのマネをしているうちにそれなりにこなせるようになるものですね。個人的にはそんなところも収穫のひとつ。誰かと走ることになんとなく腰がひけてしまう方にも自信を持っておすすめできるイベントです。
クルマとバイクのサポートが安心
有料で参加するサイクルイベントはどれもそうなのかもしれませんが、ライド中のサポートにも感心しました。先回りするバイクのコース誘導と複数のサポートカーによるトラブル対応で安心安全に走れます。サポートカーには自転車屋さんも乗っているそうで、素人では手に負えないメカトラ見舞われた場合でも心強い限り。
カラダに優しく美味しいランチ
折り返し地点の野島崎灯台では特製のお弁当が振る舞われます。HEGURI HUB(平群ハブ)にあるデリカテッセンのお料理は新鮮な地元素材をふんだんに使ったヘルシーメニュー。カラダに良い上にどれも美味しい!サイクリストの食欲に合わせてくれているのか、ボリューム感もなかなかのものでした。
次回はHEGURI HUBに前泊も良き?
スタート&ゴールのHEGURI HUBは、旧平群小学校群の旧平群保育所を再活用した複合施設。飲食、コワーキングスペース、簡易宿泊所、シャワーおよびキャンプ施設と利用できます。サイクリストの為だけではなく、食やビジネス、そして文化のハブとなることを目指して、みんながほっとひと息つけるひとときを提供するスペースなのだそうです。吉尾が心惹かれたのはソロキャンプ。ライドイベントにあわせて前泊キャンプ、なんてプランも良いかも!
東京湾フェリーの金谷港から20km弱とアクセスしやすいのも三浦半島在住の吉尾には高ポイント。さらに、里山エリアの強みで周囲には未舗装の林道が結構あるみたい……グラベル遊びの拠点としても魅力的です。蛇足ですが、トイレがめちゃキレイで快適。それだけでも訪れる価値のある施設だと思いますよ。
南房総の”走りやすさ”を再確認
自転車で南房総エリアを走るのは3回目になりますが、改めて実感するのはその走りやすさ。交通量が少ない上に信号も少ないので、のんびりペースでも距離が捗るんですね。ほぼフラットなコースを組めば、ビギナーでもロングライドを完走しやすいはず(風向きには注意!)。道の駅や古民家を利用したカフェなど休憩ポイントも思っている以上に充実しています。
加えて、サイクルツーリズムへの取組みもかなりの本気度。HEGURI HUBをつくってしまうこと自体がそうですけど、サイクルトレインとかサイクルステーションとか……お土産にもらった紙媒体の種類だけを見ても「スゴイな」と。三浦半島も「自転車半島宣言」はしているものの、中身を比べてしまうとちょっと分が悪い感じです、残念ながら。もしこのままコロナの状況が落ち着いていくなら、アクセスしやすい・走りやすい・メシも旨くておまけにグラベルありの南房総に、今シーズンはちょいちょいお邪魔しちゃいそうです!
吉尾エイチでした。m(_ _)m
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