ロードバイクを妻に許してもらえない場合のソフトランディング法①【リカバリー編】

自転車嫌いの妻語録

 

Twitterのタイムラインを眺めていると、以前より納車報告が増えてきたように感じます。
自粛ムーブメント以前に発注したものがコロナの影響で遅れ、「やっと到着した」という方がほとんどだと思いますが、中には3密を避けた移動手段として公共交通機関からロードバイクへスイッチした「ツーキニスト」もいらっしゃるようです。

海外ではスポーツとしてのライドも解禁され始めたうえ、自転車利用の促進のため修理費用を補助してあげちゃう国まで出てきました。となると、ここ日本でもアフターコロナのニューノーマルとして自転車が再び注目され、これを機会にロードバイクを始めてみよう、という方も増えていくのかもしれません。

でも、移動手段としてではなくシュミとしてのロードバイクに限っては、「パートナーの承認」という、人によってはとてつもなく高いハードルを超えていかなくてはなりません。たとえ時代が後押ししてくれたとしても、相方の許しがなければバイクには乗れないのです。

そこで今回は、パートナーからダメ出しされた時にわれわれが取るべき行動について考えてみます。一度は愛車を手放さなければならないところまで追い込まれながらも、カーボンバイクとカーボンホイールを買い、さらに、泊りがけのライドに出かけられるまでにこぎつけた吉尾の経験がお役に立てば嬉しい限りです。前編では玉砕からのリカバリー方法を、後編ではめでたくロードバイクを手にするためのネゴシエーションについて考えます。「交渉は断られてからが始まり」ですよ!諦めずに頑張っていきましょう。

>>ロードバイクを買取に出してみてわかった5つのポイント | 凪ロード
↑一度は「嫁峠」に敗れ去ったことも……

 

根本的な解決策は無い……相手に「ま、いっか」と思わせたら勝ち

とはいえ、ことロードバイクに関しては、一度断られてしまったら最後、正攻法で説得してウンと言わせることはほぼ不可能。相手の問題は「ロードバイクを諦める」ことでしか解決しないからです。なので、われわれが目指すべき到達点は「肯定」ではなく 「黙認」。良いと言った覚えはないけれど、ダメというのもなんだし……ま、いっか。という状態に、いかにストレスを与えず、できることならポジティブに持っていくかが本ミッションの“落としどころ”です。


↑◯でなくても良いのです

それゆえに、リカバリー期間はロードバイクを間に挟んで対峙することだけは避けるべき。むしろ、それ以外の文脈に自分の持てるリソースを最大限注ぎ込むことがポイントです。全力で本質をうやむやにしながら目的達成にこぎつける「日本的なソフトランディング」を目指しましょう。

 

相手は何を問題だと思っているのか?

交渉は相手を知ることから始まります。ロードバイクに反対している理由は、さまざまあるかと思いますが、大まかに分類すると3つに集約されると思います。

 

①お金の問題

相手がロードバイクの金額を知っている場合、自転車ごときにン十万もかけるなぞ正気の沙汰ではないと思っているかもしれません。単に自分だけシュミに大金を注ぎ込んでズルいと思っているケースもあります。

 

②時間の問題

自転車をいじったり、ライドに出かけるときは自分ひとり。少なくともその間の家事や育児はパートナーにお願いすることになるので、負担増や押し付けと受け取られてしまいます。そもそもパートナー自身が、放って置かれることに不満を感じている場合もあるでしょう。

 

③事故が心配

ロードバイクは公道を走りますから、常に交通事故のリスクを孕んでいます。なので、「頼んでもないのにわざわざ危ない目に会いにいきたいなんて、バカなの?」と思われてしまっても仕方ありません。特に、自分でクルマを運転する方はドライバー目線で「ロードバイク=鬱陶しいノリモノ」と感じていることが多いから、かなり頑なに反対されたりします。


↑事故問題は「ロードバイクに乗らない」ことでしか解決しないので正面突破はムリ

人間の感情ですから、どれかひとつだけが原因ということはないでしょうし、タテマエとホンネもフクザツに入り混じります。交渉をうまく運ぶには上手に探りを入れて、本当は何に引っかかっているのか?相手の言葉や態度から「真意」を見極めていくことが大切です。


↑普段の不満がロードバイクをきっかけに噴出している場合もあります。

コメント

  1. こ、これは… ビジネスにも通じる心理戦の極意を読んでるような…😁

    • 吉尾エイチ より:

      yoshimotoya120さん

      ちょっとカタく書いてしまったかもしれません……こういう題材は難しいですね(^^)

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