【フロントシングルへの道①/ギヤ比編】チェーンリングが1枚になっても貧脚は幸せになれるのだろうか?

フロントシングルへの道

 

チェーンが落ちるのは本当

意外だったのはチェーン落ちが頻発すること。フロントの小径化にあわせてチェーンの長さをずいぶん詰めたにもかかわらず、シフトをアップしようがダウンしようが落ちる時には落ちます。路面からの振動がないローラー台でもこの調子ですから、外ライドではまともに走れないかも知れません。ディレーラーって「脱線させるもの」という意味ですが、脱線させない役割もあったんですね〜

↑フロントシングル用のナローワイドチェーンリングは必須

 

チェーンリングボルトもシングル用が必要

チェーンリングをクランクに止めるボルトは、シングル用のショートタイプに交換しましょう。ダブル用は長すぎて使い物になりませんでした。


↑お手軽カスタムでもスイッチングコストがゼロというわけにはいきませんでした

 

でも、なんかスッキリした気分

脚力不足の現実を再認識させられたうえ、カスタムの完成度も今ひとつ。普通なら結構ヘコむところですが、不思議と晴れやかな気持ちなんですよね。肩の荷を下ろしたというか、ほんのりとした解放感が心地良い。ある種の開き直りなのかも知れませんね。というわけで、フロントシングルにしてみたら結構気に入ってしまったので、ダブルが恋しくなるまでは“シングルライフ”を満喫したいと思います。

 

おまけ:ダブルよりも脚力が必要なフロントシングル

フロントシングルのギヤ比をいろいろシミュレーションしてみると、決して優しいシステムではないことにも気付きます。選べるギヤ比が減るので、ちょっと考えれば当たり前のことなんですけど、機材の不足分を脚力で補わなければならないようです。

 

スプロケを30Tで固定した場合

先日、ダイレクトドライブのスマートローラーを導入したため、スプロケを交換する時はバイクとローラーで2倍のコストが必要になりました。さらに、リアディレーラーのキャパシティを超える歯数にするなら、その分の費用も……フロントシングル化をリーズナブルに済ませようとすると、スプロケは今のまま使い続けて、フロントのチェーンリングでギヤ比を調整した方が得策です。

ただ、34Tのフロントチェーンリングは最小サイズだから、表のようにギヤ比が重い方にずれていくだけです。登坂が苦手な吉尾にとっては40Tではギヤが足りません。_| ̄|○

 

チェーンリングもスプロケも交換する場合

仕方がないので、前後ともに組み合わせを変えることにします。スプロケを40Tまで大きくした場合は、巡航速度域(30km/h)のギヤ比の「飛び」が顕著です。ちょっとした負荷のコントロールは、ギヤチェンジではなくケイデンスで調整しなければならない感じ。一定のペースをキープしたいロングライドにはアンマッチな気がします。

バランスが良いのは36T×11-34Tの組合せですが、最小のギヤ比が34T×28T並みなので、今よりもギヤ1枚分くらい脚力をアップさせないと登坂で苦しみそう。そんなわけで、フロントシングルは吉尾のように使わないギヤがある方には良いのですが、普段から満遍なくダブルギヤを使い切れているサイクリストさんには、デメリットを増やすだけになる可能性も。

とはいえ、自転車はエモーショナルな乗り物ですから、そうとわかっていながらフロントディレーラーを外した解放感を取りに行くのももちろんアリです。個人的には、少しでフロントシングルに興味があるなら、いろいろ悩むより(それもまた楽しいけど)、とりあえず一回試してみると良いのではと思います。

 

吉尾エイチでした。m(_ _)m

 

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