タイヤバルブの米英仏に始まって、変速段数とチェーンの太さ、フリーとボスフリー、ハンドル径にクランプ径、ブレーキのアーム長やシートポスト径、んでもって、BB径に軸長、…エトセトラ、エトセトラ。
自転車パーツのマッチングって、初心者にはホント見極めるのがタイヘンなのだ。どれもウッカリ間違えたら最後、使えないしハマらないのである。そして、初心者は大概「ハマらない地獄」に、まんまとハマったりしちゃうのである。
今回、ワタシがハマったのは「ホイール」。とても悔しいので、イロイロと調べてみた。(最初からやっとけよ!ってハナシ)
■まずは、ホイールの「サイズ」を因数分解
自転車のホイールで「サイズは?」と聞かれて、初心者が思いつくのは「リムの円周(直径)」ではなかろうか。24インチとか26インチとか表記してあるヤツね。しかし!それだけでは自転車にもタイヤにも、ハマらないことがあるコトを今回身を持って学んだワタシ。
そのほかにも「リム幅」、「リム高」、そして「OLD(オーバーロックナット寸法)」…大きな意味で言うと、それらすべてをひっくるめて『サイズ』となる。当然、ひとつでも合っていないと具合が悪いのである。半ば強引に人間に例えてみると、直径≒身長、リム幅≒靴のサイズ、リム高≒ヒールの高さ、そして、OLD≒ヒップサイズといったところ。あ、余計に紛らわしいかしら?
??今回はOLDに敗れ去る。測れば済むことだったのに…
整備に勤しんでいるダホン・ボードウォーク。コイツに適合するホイールのOLDは、フロント74mm、リアは130mmである。そしてOLD≒エンド幅(フロントフォークやリアエンドの間隔)でなければならない。それより広ければハマらないし、狭ければ左右に遊びができてガタつくか、無理に締め込めばフォークが内側に曲がってしまう。
OLDは人間のヒップサイズと書いたけど、エンド幅は肘掛けイスの座面かな。お尻の方が広ければ、肘掛けに突っかかって座れない、ってこと。
今回のワタシの「ポカ」はこれ。サイクリーの兄さんのコトバを鵜呑みにして、OLD100mmの中古ホイールを買ってしまったのだ。
自転車屋さんに頼めば済むことを、わざわざ自分でやっている以上、全て自己責任。サイクリーの兄さんを責めるつもりは毛頭ない。これホント。計ったり、ネットで調べたりしなかった自分が悪いのである。
でもね。。。
当然、ボードウォークにはハマらないし、他にハマる自転車も持ってない。クルマのホイールキャップなら裏返して灰皿とか植木鉢(?)なんかに使えたりもするけれど(昭和だなあ…)、自転車のホイールはね。どーすればいーんでしょうね…。悪人見つけて、むしり取ったスポークでプスッとやるくらいしか…(再び、昭和です)
以前の記事に登場した「サイクリー銀座店でわざわざ一度スルーしたホイール」を結局買うことになったとしても、OLD74mmと書いてあった当のホイールのOLDが実は72mmだったとしても、なんとか結果オーライ!と思うしかない、オトナだから。
サイクリーまでの交通費とか、ヤフオクで買ったホイールの送料だとかを合わせると、新品ワイヤーを一式買えちゃったなあ、とかは思わないのである。40代後半のオトナだから(T . T)
??もう2度とこんなことがないように、主な折りたたみ自転車のエンド幅を調べてみた。
ダホン | 前74mm 後130mm |
ブロンプトン | 前74mm 後110mm |
BD-1 | 前100mm 後135mm |
KHS F20 | 前100mm 後130mm |
一般的なロードバイク | 前100mm 後130mm |
モールトン | どれが正しいのかわからず断念 |
このフリーダムさは一体なんなんでしょうね。ロードバイクであれば、700c×エンド幅-前100mm 後130mmでほぼ統一されているようですが、小径車の世界には「標準化」という文字はなさそうだ。モールトンなんて、どれがどうなってるのか、ググってもわからんかったもん(^^;;
サイズが合っていても「ハブの形状によってはハマらない」なんてレビューもあるくらい。実にディープ。ロードバイクは見た目だけで「特別なモノ」感が伝わってくるけれど、小径車ってもっとフツウな感じがしていた。乗ってる人も多いし…ノーマルで乗る分には全く気がつかないけど、一旦カスタムに手を出したら最後、実は、ロードバイクよりもさらに趣味的なノリモノなのかもしれない、ということに気づいてしまった。
気づいちゃったからには仕方が無い。とどめようもなく、小径車ーミニベロの魅力にハマりそうな雰囲気ムンムンなのである。
Posted from Drift Writer on my iPad
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