ティアグラ・リアディレーラー『RD4600』の分解整備?…スプリングには手を出さないの巻

ブレーキ整備の次は、リアディレーラー(RD)との対戦である。子供自転車→ボードウォーク→ミストラルと4台目のRDとなるが、一番造形が綺麗なモデルだ。さすがロード用、見た目から速そうである。
 

 

■リアディレーラー(RD)分解整備の手順

 

ブレーキ同様、先人の記録は少ない。ユーザーはワタシと同じくロードバイク初心者ばかりだろうから、「分解したい!」っていう人は少ないのだろう。

105やアルテグラは本当にたくさん出てくるんだけどね。逆に、最高級のデュラエースも分解ネタは少ない気がする…ここまで来ると、乗り手も「プロにみてもらうのがトーゼン」というレベルになっちゃうんだろうな。

また、ハナシが逸れた。さて!始めるぞ、っと。

●事前準備

例によって、分解図と取説には目を通しておこう。特に分解図は紙出ししておくことをオススメするぞ。

RD4600の分解図・取説はここから

あと、RDって、取り外すとバネが縮んだ状態になるのね。毎回思うんだけど「分解しないで!」ってカラダを丸められちゃってる気がして、ちょっと感じが悪いのだ。


↑そんなに嫌わなくてもさあ…と優しく声をかけながら、トップアジャストボルトを締め込んでみよう。プーリーがついているアームが本体から離れるので、幾分かプーリーボルトを外す作業がしやすいはずである。少なくとも、そんな気分にはなるハズであるσ(^_^;)

●まずは、プーリーを取り外す

見た目キレイだけど、プーリーの回転部はかなり「うへえ」な状態だ。砂とか繊維とかで、とにかくザリザリ。軸のグリスも切れていた。チェーンの回転や変速の精度にも関わるそうなのでやっておいてよかった。走行距離500キロでこの状態だから、乗り始めてからもマメにやらなくてはイカンね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●テンションプーリーには回転方向アリ!注意せよ。

 

4台目のRD分解で始めて体験したのが、テンションプーリー(地面側の歯車)に回転方向が指定されていたこと。これは分解図にも書いてないので、組み立てる時に注意だ。と思いながら、やっぱり逆に付けてしまい、付け直し…相変わらず「お約束」である。

自転車に取り付けた状態で、内側にはなんとお名前まで彫ってある!ジオスについているアルタスはガイドプーリーよりテンションプーリーが大きいので混同することはなかったけれど、ティアグラのプーリーは大きさが一緒。でも、細かくみると、歯車の造形や軸の構造が違う。でも、真ん中の筒型のベアリングやワッシャーは同じパーツ…なんだかよくわからないのだ。

●魅惑のイモネジを外し、Pテンションスプリングまで立ち入る

プーリーが外れたら、次はバネのゾーンに突入だ。RDにはコイルバネが3本入っていて、通常見えているのがプーリーを内⇔外に動かす役目のもの(なんて呼ぶのかわからん)。後の2本が、チェーンを常に引っ張る役目とガイドプーリーの位置を決める役目、それぞれ「Pテンションスプリング」と「Bテンションスプリング」と呼ばれるらしい。P、Bともに格納されているので、そこまでたどり着くのは、いささか厄介なんである。

分解にあたってポイントをひとつ。Pテンションスプリングを組み戻す時に、「どちらの穴にさせば良いのだ?」という状態になる。なんのこっちゃ?と思ったアナタ!バラしてみればわかる。うまく説明できないが…そんな時、↑この画像がきっと役立つはずである!たぶん…

Pテンションスプリングの軸を閂のように止めているイモネジ。こういう秘密めいたつくりを見せられると、どーしても外したくならないかい?というわけで、イモネジを外し、アームを引き出すとPテンションスプリングとご対面である。

対面したと言っても、やることといえば腐蝕防止にグリスの塗り替えぐらい。長い間使っていると、ここがヘタってしまうこともあるらしい。その時の交換作業の練習と思えば良いね…ってそこまで使ったのなら、コンポをグレードアップしちゃうか、フツウ。となると、あまり必要な工程ではなかったかも…
ガーン_| ̄|○

組戻す時は、グリスで滑る手で、強いバネの力と格闘しなければならないから、怪我には十分気をつけてくれたまえよ。

↑今回の分解はここまで。はい、どーん!パークリで洗浄後の全パーツである。かなりキレイになったぞ\(^o^)/。

本当はもう1箇所「Bテンションスプリング」があるのだが、先ほどのPテンションスプリングのグリス状態を見る限りでは、密閉された中は大丈夫そう。今回は分解を見送ってみたぞ。

↑このEリングを外す道具が無いから、下手にバラすと壊してしまいそう。子供自転車のRDの時もコイツに手を出しちゃって相当難儀したのだ

で、後で調べたら、やっぱり正解だったあ!くわばら、くわばら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■RD4600の分解に使う工具

 

アーレンキー 2・3・5mm、#2のプラスドライバー

●RD4600のスペック・メモ

対応最大(ロー/トップ)ギア 30T/15T
対応最小(ロー/トップ)ギア 25T/11T
フロント・ギア歯数差 16T
トータル・キャパシティー 34T

Posted from Drift Writer on my iPad

【関連記事】

2個目のRD4600も分解整備しました!
少し慣れてきたので、要領が良くなりましたよ
ぐっと手軽に!ティアグラリアディレーラー『RD4600』の分解整備の5つのキモ

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました