ホイールを外して、チェーンを切って、クランク外して、リアディレーラーも(RD)外して…どんどん丸裸になっていくジオス・ミストラル。全部キレイにして戻してあげるから、もう少しガマンしとけよ…
というワケで、次なるキレイにするトコロは「フリー」。ペダルを踏んでいない時でも後輪を回してくれる部品である。ここは子供自転車の時は固着で、ボードウォークの時は工具不足で分解できなかった。ワタシの自転車整備においては「鬼門」と言うべき場所なのだ。
今回はウマくいくと良いのだが…
■フリーのメンテナンス手順
今回の整備でやった手順をカンタンにまとめると以下のとおり。
1.リアスプロケットを外す
2.フリーの反対側のロックナットを外す
3.フリー側のホイールシャフトやダストカバー、スチールボール(ベアリング)を外す
4.反対側のダストカバー、スチールボールを外す
5.フリー本体を外す
6.上記全てのパーツを洗浄・グリスアップ
7.復元・玉あたり調整
こんなトコロだと思う。上級者の方はフリー本体も分解整備しちゃうようだけど、時間と道具とウデの限界を超えているので、今回は断念。正直言うと、ちょっとおっかないのだ…
やり方はこちらのサイトが詳しい。グリスの質も大切らしい。ワタシもいつかチャレンジしたいぞ!
自転車メンテナンスノート
■カセットスプロケットの外し方 フリーにたどり着くには、まずリアスプロケットを外さなくてはならない。ここまではワタシ的には既知の作業でもある。が、今回は使う工具が違うのだ。子供自転車やボードウォークの時は「ボスフリー抜き」でOKだったが、今回はコレが必要。
で、 カセットリムーバーをクイックレリーズが通っていた穴に差す。下の画像のように、「小ギア抜き」と「モンキーレンチ」をセットしたら、モンキーを反時計回りに回す。ゴリゴリいうのでビビるけどそのまま回すとロックリングが緩み、あとは手で回して外す。
ここでびっくりしたのが、スプロケットが最初の1枚(トップギア)以外はくっついていたこと。ギア1枚ずつバラバラになるのでないの?これじゃ、「カセット」ちゃうやん(°_°)。ちなみに品番はCS-HG30-8I 11/32T 8sというやつである。
あと、もうひとつ老婆心ながら…「ボスフリー抜き」と「カセットリムーバー」はミゾのピッチが違うので兼用は出来ない。一見どこが違うの?思うのだが、このあたりは自転車業界の偏狭なトコロ。でもなあ…全車種規格統一なんてツマラナイことこの上ないから、誰もやらないだろうな。自転車はこれでいーのだ、ウン。
?フリーの反対側のロックナットの外し方
スプロケットが外れると、やっとフリー本体がむき出しになる。ここも画像がないのだがm(_ _)mそれとは反対側から分解作業を進めよう。
上の画像のようにハブコンレンチ(薄刃のスパナ)の15と17mmを使ってロックナットを外す。外したらホイールをそのままひっくり返して、フリー側からホイールシャフトを抜く
フリーの反対側から、進めても良いとは思うのだが、シャフトを差したままだと作業がしにくい感じがしたので…
とにかく、シャフトを抜くとドーナツ型のダストカバーがあるが、これはのっかっているだけなので、ラジオペンチやマイナスドライバーで剥がすように取る。あまりこじりすぎると変形してしまうので注意だ。
ダストカバーが外れると、やっとスチールボール(ベアリング)がワンに収まっているのが見える。片側9個である。
スチールボールはピンセットでひとつ一つツマんでいくのだが、シロートの場合、手がプルプルしちゃってウマく掴めない。「おむすびコロリン、すっとんとん!」と、スチールボールを追っかけるハメになる可能性はほぼ100%である。
あ、ワタシだけ? そーですか… _| ̄|○
ま、一応、念のため、上の画像のように、ボールなどで工夫することをオススメする。本当は玉やワンのキズやカケをチェックして、傷んでいれば玉を交換したりするのだが、すまん。今回は見ないフリだ。
?フリー本体の外し方
10mmのアーレンキーをセンターの穴に噛ませて、反時計回りにグイっと。ロングタイプのアーレンキーを使って、一番外側をもって回せばなんとか緩むはずである。
これでフリーが外れる。今回の分解はココまでであるσ(^_^;)
?全てのパーツを洗浄・グリスアップ
上には「全てのパーツ」と書いたが、フリー本体にはパーツクリーナーなどをかけないように!中のグリスが流れてしまい、分解してグリスアップしなければならないハメになるそうだよ。くわばらクワバラである。外側をウエスで拭く程度にしておこう。
フリー取り付け部のグリスアップ。緑色のスライムみたいたものがグリス。
スチールボールのグリスアップ。程度がよくわからないので、多くしてみた。
その他、クイックレリーズやスプロケットとフリーの境目など、金属同士が触れ合うトコロには全て塗っている。金属同士が触れ合うトコロは、サビや電食で固着しやすい。コレには泣かされっぱなしだったので、二度と出会いたくないのだ。
?復元・玉あたり調整
復元の際、迷ってしまったのが。ダストシール。実はコレ、左右で形が違うのだ。外側にフチのあるものがフリー側である。
玉当たり調整は、炎天下の作業でフラフラになっていたので、正直自信なし。再度確認しようと思うが、かなり軽くなった感じがする。グリスをパークツールのにしたからかな?
アマゾンではかなりの高評価だし、デュラグリスの半値程度とお買得なグリス。デュラの代わりに使っている人も多いみたい。とにかく柔らかいので、すぐに流れちゃわないか不安がないでもないが、今まで使ってたイモグリスよりはマシなはず。今後の経過に期待だ。でもね、あのミドリ色はなんとかならんのかな…デュラグリスの黄色の方が美味しそうだよねえ…(^_^)
Posted from Drift Writer on my iPad
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