「dhb」はイギリスのEC通販サイト「wiggle」のオリジナルウエアブランドです。お値頃プライスなのにクオリティが高いので愛用されているサイクリストさんも少なくないはず。吉尾もセール時期を狙ってちょいちょいポチッています。
先日の冬セールでは、なんと、メリノウールのウェアを上下セットで購入しちゃいました!試しに購入した夏用のメリノジャージが、結構いい感じだったので、つい……。というわけで今回は、dhbの冬用メリノジャージとビブタイツのインプレを2回にわけてお届けします。メリノウールのウエアが気になる方の参考になれば幸いです。
今さら聞けない「メリノウール」って?
念のためのおさらいを少し。「そんなの常識じゃん!」という方は読み飛ばしてくださいね。まず「ウール」とは。日本語に直すと「羊毛」のことなんですけど、カシミヤやアルパカなど羊以外の「獣毛」と混同されがち。
そして「メリノ」。これは羊の品種を表しています。他に衣類に使われる羊はコリデール種・ペレンデール種・サフォーク種などがありますが、メリノウールのクオリティが最高と言われています。さらに、メリノの中でもグレードが分かれていて、繊維が細くなるほど高級です。
dhbメリノ長袖ジャージのディテール
そんなウールの王様「メリノウール」を使った秋冬用の長袖ジャージ。サイクルウエアとしては”ザ・ベーシック”というべきそつのない仕上りです。
素材感を活かした色味がステキ
目を引くカラーリングが多いサイクルジャージの中ではかなり地味目な単色。ですが、そこが良いのです。ピカピカした発色になりがちな化繊に比べると、深みのあるシックな色合いが大人びた雰囲気を醸しだします(なんてな)。
背中にメッシュ
背面には大きなメッシュパネルを配して通気性を高めています。冬ライドの大敵「汗冷え」しにくい機能がグッド!
ファスナー付きポケット
バックポケットはスタンダードな3分割タイプにファスナーポケットをプラス。鍵などの収納に便利なので、個人的には嬉しいポイント。夏用のメリノジャージでは省かれていたんですよねえ。
裾の滑り止め
裾のズリ上がり対策も抜かりなし。機能面ではサイクルウエアとして過不足なくまとめられています。
ちなみに、タグに記された「Don’t hold back」は「遠慮しないで」という意味らしいです。ターミネーターの「I’ll be back」ほどには馴染みのないフレーズですが、ネイティブはよく使う言葉なのですって。へええ。
快適すぎる冬用ミドルレイヤー
夏用のメリノ・ウルトラライトジャージも良かったけれど、ウールの本領発揮はやっぱり寒い冬。といっても、dhbメリノジャージは零下の厳寒期向けではないようで、商品説明では「春・秋・冬」用となっています。実際、吉尾が着用した3〜10℃程度の気温では期待を大きく上回る快適さ!
生地が薄いから動いやすい
冬物としては薄手で、かつ非常に柔らかいため、さらにアウターを羽織ってもごわつきにくい。「冬のコーディネートは重ね着派」というサイクリストさんには、着回ししやすいミドルレイヤーとして重宝すること間違いなしです。
汗抜けが良いから寒くない
吉尾が1番気に入ってしまったポイントです。素材自体の通気性が高いので汗がこもらないんですよ、マジで。そもそも、ウール素材の割にガッツリ保温してくれる感じはありません。でもその代わりに、ムレやすいウインドブレーカーの下に着込んでも肌をサラサラのままキープしてくれます。つまり、汗冷えしにくいから寒さを感じにくい、というカラクリ(dhbのウールソックスも同じ感覚)。
その快適さのヒミツは、生地の内側に追加された「ポリプロピレン層」なだそう。 柔らかい肌触りで、疎水性に優れ、溜まった湿気を生地の外側に移動させて素早く蒸発させるのだとか。「ウールなら100%でないと……」という気分になりがちですが、保温よりも速乾性や透湿性が重視されるスポーツウエアには、むしろ化繊とのハイブリッド素材の方が向いていたりします。
ウールって臭いにくいんですって!
抗菌性と防臭性が強いこともウールの特徴のひとつ。何日もお風呂に入れない山男さんたちはウールのインナーを好むと聞きます。気になる臭いを抑えてくれるなら、なにかとカレイなお年頃のおっさんにも間違いなくありがたい存在。
XSとSはサイズピッチが広いの?
夏用以上に気に入った冬用のメリノジャージですが、サイズ選びはやや難しかったです。夏用はサイズチャート通りにXSを選んだのですが、かなりのぴちぴちでした。なので、冬用はワンサイズアップしてSをオーダーしたのですが……今度は縦横共にゆったり_| ̄|○。
現物どおしで比べてみると、ワンサイズ差とは思えないほど大きさが違います。体格が吉尾に近い方はちょうどサイズの狭間になってしまうので、ジャストフィットは厳しそう。冬は厚手のアンダーウエアと合わせることを考えて、個人的には大き目サイズがおすすめです。
dhbのメリノジャージは洗濯機OK
最後はアフターケアについて。一般的には水洗いすると縮んでしまうと言われているウール素材ですが、dhbのメリノジャージについては問題ないようです。
試しに化繊のサイクルウエアを洗う時と同様の設定で洗濯機を使ってみたところ、目立った縮みはありませんでした。あらかじめ防縮加工が施されているのか、化繊との混紡が効いているのか。理由はわからないのだけれど、ケアに神経をつかわないで済むのはありがたいです。汗だくになることが前提のスポーツウエアですからね。ザブザブ洗いたいじゃないですか、やっぱり。
とはいえ、わざわざ雑に洗うこともないので、縮み具合を試した後は、オシャレ着洗い用の洗剤と洗濯ネットは必ず使うようにしています。気になる方は洗濯機ではなく、手洗いされるとより長持ちすると思いますよ。
サイズ感が悩ましい個人的な事情を除けば、汗抜けが良くてイージーケアのdhbメリノジャージは、冬はミドルレイヤーとして春先や晩秋にはアウターとして、着回しバツグンのトップス。化繊の高機能素材信者だった吉尾が、思わずおすすめしたくなる優秀ウエアです!
吉尾エイチでした。m(_ _)m
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