ぽかぽか陽気が続く今年の11月。記録的な暖冬だった昨年よりもさらに暖かくなるのかと思いきや、ラニーニャ現象の影響で12月中旬以降の冷え込みは平年以上になりそうです。気温が不安定で、朝昼の寒暖差も大きくなる季節の変わり目は、ライドのウエア・コーディネートが悩ましくなるシーズン。
そんな時ほど個人的に気をつけているのは、インナーウエアのチョイス。肌に直接触れる部分だけに、上手に選べばアウターで調節するよりも効果が高いと感じています。
インナーは気温に合わせた保温力と速乾性がキモ
ウエア・コーディネートのファーストステップは「ヤフー天気」。的中率はともかく、時間ごとに表示される気温と風速でライド中の気温の“幅”をチェック。それにフィットしたインナーを選ぶことができれば、快適さの7割は確保できるはず。
加えて、ペダルを回して発汗している時と休憩で汗が引いていくシチュエーションも折り込んで、夏冬物ともに速乾性にはこだわりたいところです。特に寒い時期の「汗冷え」は体調を崩すきっかけになりやすい。綿やレーヨン素材のインナーは避けた方が無難です。多少お値段が高くても、ポリエステルやメリノウールを使った機能性インナーがおすすめ。
気温別コンプレッションインナーのラインナップ
今までに夏冬合わせて10種類のインナーウエアを試してきましたが、サイズ感や機能性の好みで3つのモデルに落ち着きました。
【7〜25℃】
アンダーアーマー・ヒートギア(長袖)
一年を通してヘビロテNO.1を誇る使い勝手の良いモデル。春から初夏にかけては半袖ジャージ、秋〜冬はやや厚地の長袖ジャージにジレやウインドブレーカーを合わせれば10℃以下まで快適です。コンプレッション・インナーの「最初の一着」におすすめ!
>>【パールイズミ・ハザードジャージ】アンダーウェアとの相性抜群!ヘビロテ決定の着まわしサイクルウエア | 凪ロード
ヒートギアはアンダーアーマーのラインナップの中で夏用の位置付けになっていますが、実は真夏に着ると結構暑かったりします。長袖のせいか、個人的には25℃程度までが限界でした。
【〜7℃】
アンダーアーマー・コールドギア
高い保温力と速乾性でローディにもファンが多い“冬ライドの鉄板”モデル。記録的な暖冬だった昨年の冬は、コールドギアにウィンドブレークジャケットの組み合わせは暑すぎるほど。一度でも着てしまうと、手放せなくなること請け合いの優秀インナーです。
【25℃〜】
パールイズミ・クールフィットドライ
真夏日を超える日並には、さすがに長袖は厳しい、でも日焼けは疲れる……というわけで、ノースリーブ+アームカバーを半袖ジャージとコーデ。ちょうど脇の下だけインナーが途切れるんですけど、たったこれだけで放熱効果は格段にアップしたのは驚きでした。熱中症の対処法同様、カラダを効果的に冷やすなら“腋窩”は外してはならないポジションですね。
もちろん、クールフィットドライの高性能も見逃せないポイント。速乾性だけを較べたらアンダーアーマーよりもさらに強力な印象。真夏なので「サラサラ」とまてはいきませんが、素肌に直接ジャージを着るよりも快適に走れると思います。
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