【PD-RS500ペダル300kmインプレ】アルテグラと比べてわかったシマノ・ノングレードラインの優秀さ

アルテグラのグレード感には抗えないものを感じてしまう

R8000とRS500、せっかく2つのペダルが揃っているので、実物の比較をしてみましょう。ポイントは、重さ・サイズ・回転性能・剛性、そして質感と価格といったところでしょうか?

【重さ】
シマノの場合、パーツのグレードではっきりと分かれるのが重量です。もちろん、上位モデルの方が軽量。手元のペダルの実測値もR8000の方が2割ほど軽いです。その差は両足で60g。ノーマルスピンドルタイプならさらに軽くなりますね。


↑R8000の方が片足で30g軽い

【サイズ】
踏み面の広さはほとんど同じ。横から見るとR8000の方が薄くシャープなデザインです。ペダルの厚み(スタックハイト)は、薄い方が脚のチカラがクランクにダイレクトに伝わり、効率が良いと言われています。


↑RS500はちょっぴりメタボな印象

【回転性能と剛性】
レースに出るような剛脚さんなら違いが分かるのだとは思いますが、正直なところ、吉尾の脚ではRS500の方が漕ぎにくいとか、ペダルがたわむ、なんて感覚はありませんでした。あくまでも主観ですけど。

【質感】
2つのペダルを比べれば比べるほど、「これがグレード感というものか!」と実感します。まず素材。RS500はただの樹脂ですが、R8000はカーボンとの複合素材です。見た目の違いはもちろん、素材の強度を活かした軽量化にもつながっています。


↑カーボンコンポジット独特の模様にキモチがマウントされます

あとスピンドルの形状と仕上げ。105以上のペダルはつるんとしていて、いかにも速そう。ただし、RS500はママチャリ同様、着脱にスパナやペダルレンチが使えるので、セルフメンテ派には嬉しい配慮です。


↑クランクの外側で作業ができるからラクなんです

【価格】
R8000ワンペアの値段で、RS500は2組半も買えてしまいます。常識的なコストパフォーマンスで判断すればRS500の圧勝です。いろいろなパーツを比較するたびに、シマノのエントリーグレードの“凄さ”を感じずにはいられません。

だがしかし、です。一度でもアルテグラやデュラエースのグレード感を味わってしまうと、後戻りしにくいこともまた事実。プロダクト自体のオーラに魅せられてしまうのはもちろん、「アルテを使っている俺」に萌える、平たく言えば自己満足度の深さが違います。今回は使ってすらいないので、「(ムダに)持っているだけの俺」なんですけど。たまに眺めてはニヤニヤするのが楽しくて、手放しづらいんですよねえ。

>>【BR-R9100比較インプレ】ブレーキを105 (BR-R7000 )からデュラエースにすると何がかわるのか? | 凪ロード

ブランドの呪縛、豚に真珠、タンスの肥やし……使いきれないモノを買ってしまった後ろめたさが生み出すネガティブワードを、スカンと跳ね飛ばす「持っているだけで訪れる幸福感」はなんだろう。ひょっとしたら“コレクター”という沼の浅瀬に、うっかり足を踏み入れてしまったのかもしれません。

吉尾エイチでした。m(_ _)m