三浦半島の山のうち、自転車でアクセスできるところを標高順に並べると、大楠山242m→砲台山206m→武山200m。トップ3は体験できましたので、今回は4位の鷹取山(たかとりやま)に登ってみました。
ロードバイクに乗っていた時は坂登りを極力避けていた吉尾でしたが、グラベルバイクの方が重いのに最近はなんだか登ってばっかり……人間変われば変わるものです。
鷹取山
磨崖仏って良いですね
三浦半島の北に位置する標高139mの低山。と言っても、東側のほとんどが高級住宅地として開発されています。国道16号からアプローチすると、いわゆる山的な部分は山頂付近に残るのみで、小学校の「裏山」にしか見えません。
山頂まで登ってしまえば、垂直に切り立った岩肌からなる独特な景色を楽しめます。日本三大奇景のひとつ、群馬県の妙義山になぞらえて「湘南妙義」の別名があるそうな。
明治~昭和初期まで石切場として利用されていましたが、現在は公園として整備され、眺め良い展望台やお弁当を食べるのにピッタリな広場があります。当日は、地元の子ども達や、シニアのハイカーさん達が目立ちました。
山頂から少し下ると、三浦半島では珍しい「磨崖仏」があります。高さ約8m、幅約4.5mの弥勒菩薩尊像がそそり立つ光景にちょっとしたインディジョーンズ気分を味わえます。残念ながら古代の遺物という訳ではありませんが、無信心な吉尾でも、何かが心に響いてくる空間です。個人的にはこれを観るためだけにまた来たくなる山です。
サイクリストとしては、MTBの集団をお見かけしたのが気になります。ここから逗子にかけての西側の斜面には、良いトレイルが続いているのかもしれません。
田浦エリア
伏見白赤稲荷社のアナザーワールド感!
以前に海側をライドしたので、今回は山側を探索。急峻な山で行き止まる「谷戸」と呼ばれる地形なので、幹線道路から伸びる脇道は基本ピストンになります。
本当は有名な梅園の開花状況を見に行くつもりだったのですが、自転車でも麓までしかアクセスできず。止めておくのも邪魔になりそうだったので、今回はGoogleマップで見つけた稲荷神社に行ってみました。
いやあ。わが街ながらまだまだ奥が深いですね。こんなところがあったなんて全く知りませんでした!昭和41年に京都の伏見稲荷大社の分霊を祀ったというこのお社には、ご本家同様、鳥居のトンネルがあるんです。まあ、あるにはあるんですけど、その傷み具合とか参道の雰囲気とか、ちょっとね、横溝正史の映画の世界に踏み込んだ感じ。
アプローチのドキドキ感とは裏腹に、お社はかなりしっかりしたもので、手入れが行き届いている印象。お狐さま(?)の面差しもかなり精悍で、丁寧にお願いすればビシッと叶えていただけそうです。他に人もいなかったので、ゆっくりと参拝させていただきました。
シューズはSPDタイプがおすすめ!
このエリアは駐輪スペースから見どころのスポットまでが離れているので、思っていた以上に徒歩で動くことが多かったです。しかも、ロード用のSPD-SLタイプでは、クリートカバーを使ってもちょっと厳しい路面コンディション。ライドと散策のバランスを考えて、足元は歩きやすいSPDシューズの方が安心です。
バイクを置いていくのはちょっぴり心配ですが、たまには歩きメインのポタリングも良いものですね!
吉尾エイチでした。m(_ _)m
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