新年明けましておめでとうございます。サイクリストのみなさま、年末年始のお休みはいかがお過ごしでしょうか?お正月といえば、普段できない夜更かしや昼寝をしながらのんびり過ごすのも醍醐味のひとつ。でも、いざ休みが終わってみると、リラックスな生活とは裏腹に、意外と疲れが取れていない……なんてこともまた「連休あるある」なのではないでしょうか?
「不規則な生活は体調を崩す」なんてことは常識中の常識ですが、実はこれ、睡眠と深い関係があるようなのです。そしてさらに、身体を動かすわれわれサイクリストのパフォーマンスの向上にも、「眠りの質」を高めることが不可欠なのだとか。
先日お邪魔した日本自転車普及協会さんの講演会で、“眠りのプロ”から興味深い話を聞けましたので、内容をまとめておきたいと思います。サイクリストのみなさまのウェルネス向上にお役立ていただければ幸いです。
“眠りのプロ”ってどんな方?
講演のテーマは「スポーツと質の良い睡眠」。講師は皇室御用達の老舗ベッドメーカー「日本ベッド製造株式会社」の林 周作 氏。上級快眠マイスターや睡眠健康指導士の資格を持ち、ご自身の睡眠障害をも克服されたという、名実ともに眠りの専門家です。
出典: 日本自転車普及協会HP
一般財団法人日本自転車普及協会は、”自転車が果たす社会的な役割”を広く一般に啓発することを目的として、広範囲な分野にわたる事業を行っている団体です。
講演の内容は、非常にロジカルで納得できるものでしたが、林氏曰く「眠りについては、まだ解明しきれていないことが多く、なおかつ個人差も大きい」とのこと。今回の記事も、それを念頭に置いてお読みいただけるとありがたいです。
アスリートのパフォーマンスと睡眠の深い関係
前置きがすっかり長くなってしまいました。いよいよ本題にはいります。今回はサイクリスト向けの講演ということで、スポーツのパフォーマンスと睡眠にまつわる実験結果から。バスケットボールでもテニスでも、睡眠時間を長くすると正確性がアップしたそうです。
●8.5時間睡眠のパフォーマンス(6時間睡眠比較)
種目 | パフォーマンス |
バスケットボール | シュート成功率 +10% |
テニス | サーブ成功率 +6% |
※講演内容から作成
極端な比較ですけど、ぐっすり眠ったあとと徹夜明けの状態を思い浮かべてみると実感が湧きますね。ただ、わずか2時間半の違いでもパフォーマンスに影響がでてしまうのは驚きでした。プロのスポーツ選手が寝具にこだわるのもわかる気がします。
あと、NBA(アメリカのプロバスケットボールリーグ)の選手とTwitterの関連性も興味深いお話でした。試合前夜のツイート数と翌日の得点数を比較すると、反比例の傾向が見て取れたのだとか。ツイートが多い=夜更かしで睡眠不足と想像できますから、そのせいで得点力を発揮できなかったのだとすると、先ほどの実験ともつじつまがあってきます。
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