ガノー・ゼネラル グラベル パフォーマンス
カナダのスポーツバイクブランド「ガノー」。今ひとつ目立たない存在ですが、グラベルバイクはカーボンとアルミの2モデルをラインナップしています。パフォーマンスグレードはカーボンフレームですが、ほぼ10kgのヘビー級。かなりガッチリつくってあるのかもしれません。
#GARNEAU から今季一番早いメリークリスマスをお届けします。でも赤白のガリバルディーはサンタではなく、イタリアの冒険家がモチーフ。新作はゴールド&ブラックの「ゼネラルグラベルパフォーマンス」。どのカラーもセンススゲー!さすがデザイナー、ルイ・ガノ氏のブランド #ガノ #バイシクルクラブ pic.twitter.com/IRKfYxIOg7
— バイシクルクラブ (@bicycleclub_ei) 2019年11月27日
GT・グレード カーボン エキスパート
グラベルバイクの草分け的モデル。インプレを見ると、とにかく乗り心地が良いみたいです。内装ケーブルがスタンダード化する中、あえてのフルアウター。ハンドルまわりなど専用パーツを一切使わないなど、セルフメンテ派には嬉しい仕様です。DIYの国アメリカらしいこだわり?
スペシャライズド・ディバージスポーツカーボン
本当はグラベルレーサーなのかもしれませんが、サイトに「レース」という言葉が出てこなかったので、アドベンチャーグループに入れました。スポーツカーボンはエントリーグレードながら、スペシャライズドのお家芸「フューチャーショック」搭載。
コナ・リブレCR
カナダのノースショア発のバイクブランド。MTBやシクロクロスの分野で有名なのだそうです。自転車をただの移動の道具として見るだけでなく、ライフスタイルをよりよくするための手段として、コストパフォーマンスの良いプロダクトを提案。
リドレー・カンゾ アドベンチャー
カンゾ4兄弟の三男は、名前の通りグラベルバイクらしいスペック。カンゾスピード以上のタイヤクリアランスと積載量で、未舗装路メインの楽しみ方を想定。カラーがステキです。
メリダ・サイレックス+ 6000
幅広タイヤの650Bホイールとフロントシングル仕様がアイコンの「+」シリーズ。ちょっぴりファニーな造形のフレームは、見るからに乗りやすそう。
もう一個サイレックス+がありました。
スラム搭載の6000です。
綺麗な色味!
650Bの安定感!個人的にサイレックスは結構好きなのでこの後の試乗会が楽しみです。#メリダ#展示会 pic.twitter.com/5s0tJlAVWX
— サイクルショップカンザキ上新庄店 (@1stbike) 2019年7月24日
キャニオン・グレイル CFSL8Di2
言わずと知れたドイツの通販専門ブランド。グラベルバイクはカーボンで2ラインを用意。SLグレードはエントリークラスですが、なんと予算内で唯一GRXの電動シフトがついてくるコスパ最強モデル。一方で、2階建てハンドルやフレームのシルエットで好みが分かれそう。ジオメトリーも読みにくいので、まずは試乗してみたい!
●スペック比較表
(サイズはリーチで揃えています)
カテゴリー | エンデュランス | オールロード | グラベルレーサー | アドベンチャー | |||||||||||||
ブランド | メリダ | メリダ | サーヴェロ | リドレー | ジャイアント | キャノンデール | トレック | サーヴェロ | ヴィータス | ガノー | GT | スペシャライズド | コナ | リドレー | メリダ | キャニオン | |
モデル | ライド3000 (2016) | スクルトゥーラ エンデュランス 4000 | カレドニア | カンゾ スピード | リボルト アドバンスド2 | トップストーン カーボン5 | チェックポイント SL5 | アスペロ | サブスタンス CRX-1 | ゼネラル グラベル パフォーマンス | グレード カーボン エキスパート | ディバージ スポーツカーボン | リブレCR | カンゾ アドベンチャー | サイレックス+ 6000 | グレイル CFSL8Di2 | |
サイズ | 50 | 49 | 54 | XS | S | SM | 52 | 48 | S | 490 | 48 | 52 | 50 | S | 44 | XS | |
ジオメトリー | リーチ | 376 | 376 | 378 | 375 | 375 | 377 | 379 | 379 | 370 | 378 | 378 | 374 | 378 | 375 | 379 | 404 |
スタック | 555 | 565 | 555 | 542 | 558 | 549 | 549 | 530 | 557 | 547 | 546 | 577 | 575 | 557 | 548 | 595 | |
ヘッドチューブ長 | 160 | 161 | 136 | 100 | 135 | 131 | 107 | 107 | 140 | 125 | 119 | 104 | 137 | 140 | 160 | N/A | |
ヘッドチューブ角度 | 72 | 72 | 72 | 71 | 70.5 | 71.2 | 71.6 | 71.5 | 71 | 71.1 | 70.5 | 70.5 | 70.5 | 71.5 | 71 | 70.3 | |
シートチューブ角度 | 74.5 | 74 | 73.5 | 74.5 | 73.5 | 73.1 | 74 | 74 | 73.5 | 72.5 | 74.5 | 73.8 | 74 | 74 | 74 | 74 | |
チェーンステー長 | 410 | 418 | 415 | 420 | 425 | 415 | 425 | 420 | 435 | 425 | 445 | 425 | 440 | 435 | 430 | 415 | |
ホイールベース長 | N/A | N/A | 995 | 999 | 1020 | 1010 | 1005 | 1000 | 1021 | 1013 | 1027 | 1026 | 1042 | 1020 | N/A | 988 | |
コンポ | グレード | 105 | R7000 | R7000 | GRX600 | GRX600 | GRX600 | GRX600 | APEX | Force | GRX600 | GRX600 | GRX600 | GRX600 | GRX600 | Force | GRXDi2 |
フロントギア | 50-34T | 50-34T | 52-36T | 46-30T | 48-32T | 46-30T | 46-30T | 40T | 40T | 46-30T | 46-30T | N/A | 46-30T | 40T | 38T | 48-31T | |
リアギア | 11-32T | 11-34T | 11-34T | 11-34T | 11-34T | 11-34T | 11-34T | 11-42T | 11-34T | 11-34T | 11-34T | N/A | 11-34T | 11-42T | 11-42T | 11-34T | |
スペック | ホイール(デフォルト) | 700C | 700C | 700C | 700C | 700C | 700C | 700C | 700C | 650B | 700C | 700C | 700C | 650B | 700C | 650B | 700C |
最大タイヤ幅 | 28C | 35C | 34C | 38C | 45C | 48C | 45C | 49C | 47C | N/A | 42C | 2.1 | 47C | 50C | 2.2 | 42C | |
フェンダーマウント | ― | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ― | 〇 | ○ | 〇 | ○ | 〇 | ○ | ○ | ○ | |
ダボ穴数 | 並 | 並 | 並 | 並 | 多 | 多 | 多 | 多 | 多 | 多 | 多 | 多 | 多 | 多 | 多 | 多 | |
振動吸収ギミック | ― | ― | ― | ― | ― | 〇 | 〇 | ― | ― | ― | ― | 〇 | ― | ― | ― | ― | |
ブレーキ | リム | ディスク | |||||||||||||||
重量(㎏) | 8.4 | 8.5 | 8.7 | 9.3 | 9.5 | N/A | 9.7 | N/A | 9.1 | 9.9 | 9.9 | N/A | N/A | 9.6 | 8.9 | 8.9 | |
価格(税込・万円) | ― | 31.8 | 38.0 | 38.5 | 30.8 | 35.1 | 35.1 | 39.6 | 27.5※ | 29.7 | 32.8 | 33.0 | 33.2 | 37.4 | 39.5 | 40.2※ |
試乗でロードバイクとの違いを確かめなければ!
ジオメトリーやスペックを眺めると、オールロード→グラベルレーサー→アドベンチャーの順で、ロードバイクから離れていきます。ベッドチューブやシートチューブは地面に向かって倒れていき、チェーンステーやホイールベースは長くなり、タイヤクリアランスもダボ穴も数字が大きくなります。
解説本を見ると、安定性重視のジオメトリーということなのですが、1°や10ミリの違いを実走でどれだけ体感できるのか想像もつきません。あと、気になるのはその重量。ロードバイクより1〜2kgは重くなるので、走力不足の乗り手にはアンマッチなのでは……良くも悪くも 「?」マーク満載のグラベルバイク。というわけで次のステップはできる限りの試乗。眺めているだけではわかりませんから、とにかく乗ってみて、自分との相性を確かめてみたいですね。
ちなみに15台の中で吉尾が気に入ったのは、トップストーン、アスペロ、チェックポイント、サブスタンス、グレードの5台。キャノンデールのトップストーンはデザインもギミックもめちゃくちゃ好みなんですが、BB・クランク・リアホイールがキャノンデール特有の規格だそうで、先々のカスタマイズを考えると悩ましいところ。
サーヴェロ・アスペロは軽量でまんまロードバイクなのにタイヤ幅はガッツリあるし、ダボ穴も充分装備されてます。ただ、ジオメトリーがかなりレーシーなので、自分の体幹が耐えられるのか不安。チェックポイントはトレックらしからぬお得感があるし、サブスタンスはスラムのコンポを試せるチャンス。グレードはその乗り心地とセルフメンテへの配慮に安心感を覚えます。
でも今は、世界的に自転車の在庫が不足しているタイミング。焦らずじっくり検討しながら、しばらくは妄想という至福の時に身を委ねたいと思います。
吉尾エイチでした。m(_ _)m
コメント
こんにちは。
私は記事にある、GIANT REVOLT ADVANCED2の2019-2020年モデルに乗っています。
一言でかなりいいですよ!700x38cのグラベルキングSSでオンロード、オフロード走ってます!
フレームもファストグラベルを意識してますので、ロードに負けない硬さの味付けです。
下ハンを握って前傾すれば35kmくらいの巡航は可能ですし、ブラケットを握って速度とかは気にせずのんびりするのも楽しさのひとつです。
オフロードだけじゃなく近所をぶらぶらするだけでも楽しいので、グラベルロード はおすすめです!
Daiさん
初めまして!管理人の吉尾です。
GIANT REVOLT ADVANCED2の情報ありがとうございます。自分で調べた範疇ではなかなか掴みづらかったので、オーナーさんからの生のインプレは非常に助かります。
クールなルックスどおりレーサー系の味付けなのですね!ますます興味が湧いてきます。よろしければグラベルバイクの楽しみ方なども教えていただけるとありがたいですm(_ _)m