【エクスプローバ・ノザSの300kmインプレ 】スマートローラーの静音性をクラシックローラーと比較してみた

スマートローラー

 

コストパフォーマンスにこだわったシンプルさが潔い

静音性と制振性、そして実走感とサイクリストがスマートローラーに求めるコアの部分については大満足のノザSですが、税抜で10万円を切る価格設定ゆえ、ライバル機種たちと比べると切り捨てられている機能もあります。

 

ケイデンスセンサーが未搭載

スマートローラーいえば、パワーメーターなど「電気的なものは全部ノセ」なイメージがありますが、ノザSにはケイデンスセンサーが内臓されていません。

でも実際には、スマートローラーを買うサイクリストのほとんどが普段のバイクにケイデンスセンサーを付けているはず。となると、ローラーにケイデンスセンサーが内臓されていても、連携するのはバイクかローラーかどちらか一方だけですから、ムダを省いた合理的なコストカット策だと思います。ただし、ローラー専用バイクがあって、「それにはケイデンスセンサーが付いていない」という方には内臓モデルのほうが便利でしょう。


↑ケイデンスセンサーはANT+とBluetoothに対応

 

パワーメーターの精度が低め

センサー類のスペックでいえば、パワーメーターの計測誤差も他機種に比べると若干見劣りしてしまうことのは確か。同クラス最高精度のミノウラのLSD9200は±1%、対するノザSは2.5%です。しかし、この1.5%の差を実数に換算すると、200wのパワーなら3w、400wなら6wになります。メーターですから正確であるにこしたことはないけれど、吉尾のようにパワー不足のサイクリストにとっては大きな誤差にはなりません。

そのかわり、パワー計測の上限は2500Wまでとクラス最高。万が一、パワフルに成長してしまっても対応可能です(4ケタとか想像もできませんが)。

↑裾値モデルを狙うならミノウラの神楽 LSD9200もおすすめ。ケイデンスセンサーはないけれど、持運びハンドル付は嬉しい。なによりもアフターも安心な国内メーカー!

 

移動しにくいところがたまにキズ

個人的に妥協して欲しくなかったところがココ。吉尾の場合、使わない時は部屋の隅に片付けざるをえない環境なので、「持ち手」は欲しかったです。17kgと決して軽いわけではないうえ、デザイン的に手をかけるところを定めにくい。スマートローラーを据え置きできる方にはムダな機能だから、ケイデンスセンサー同様合理的な見切りではあるのだけれど、オプションでキャリングハンドルを用意いただけると大変ありがたいです、エクスプローバさん!


↑構造上、片側に重さが集中しているのでバランスも取りづらい

最後にネガティブなポイントもあげてみましたが、ノザSを実際に使ってみて感じたことは、価格とのトレードオフというより「選択と集中」。限られたコストをユーザーが最優先する静音性と実走感の向上に注ぎ込んでいる感があります。アラを探せば他にもあるかもしれませんが、キモの部分に満足しているので不思議と気にならないんですよね。

>>【静かなスマートローラーの選び方】続けやすさで選んでみたら「ダイレクトドライブ式」になりました!※動作音の動画多数 | 凪ロード

ノザSでZWIFTをやっていると「コストパフォーマンス」本来の意味を体感できます。出費を抑えてクオリティの高いインドアライドを楽しみたいサイクリストさんに全力でおすすめできるスマートローラーです!

 

吉尾エイチでした。m(_ _)m

 

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