【ディスクブレーキの基礎知識①】ロード用ディスクブレーキの規格をユーザー目線で整理

ディスクブレーキの基礎知識

ディスクブレーキと聞くと、未だにモヤッとした気分になるローディさんは少なくないはず。

初めてのロードバイクがディスクブレーキだった「ディスク・ネイティブ」な方はともかく、ネガティブな論調からスタートした印象が強いロードバイクのディスクブレーキ化を見守ってきたベテラン勢ほど、何となく引っかかるものが残っているのではないでしょうか? (すでにディスクブレーキロードに乗っている方でも)

>>ロードバイクにディスクブレーキは要らない?要る? – 5ちゃんねる掲示板
↑重量増、整備性、安全性などさまざまな観点で諸説紛々

この春からディスクブレーキのグラベルロードに乗り換えた吉尾自身もそのひとり。実際にリムブレーキと比較しながら乗り回してみると、ディスクブレーキの“引きの軽さ”は手放せなくなります。ですが、今後のメンテナンスを考えると、そのハイなテンションが微妙にサガってしまうんですよね。

自転車に関しては基本的にセルフメンテで突き進む派ですから、まず、リムブレーキ以上よりも厄介そうな構造(液体を使うところとか)に及び腰。

加えて、ディスクブレーキ界隈にはさまざまな規格が乱立しているので、取付けできないパーツをわざわざ選んでしまう「お約束」にブルーな気分になります(吉尾だけですか?そーですか……orz)。

現状の規格と互換性をざっくりまとめる

ディスクブレーキの作業性については実際に手を動かしてみないとなんともいえませんが、規格や互換性については事前に理解しておかないと、今後のメンテナンスやカスタマイズで痛い目を見ます。

というわけで今回は、ロード用ディスクブレーキの規格と互換性を大まかに掴んでいきたいと思います。

自分のバイクに絞ればそれなりにシンプル

ひと口にディスクブレーキと言ってしまうと機械式と油圧、ロード用とMTB用など、バリエーションはかなり多岐に渡ります。自転車メディアやショップのブログは、オールジャンルを想定して語られていることがほとんどなので、読めば読むほど混乱しがち。


↑ ディスクブレーキシステムの各パーツの分類はこんな理解

でも、われわれユーザーは自分に関わりのあることだけ考えていれば良いんです、まずは。ディスクロードに乗っている人はMTB特有の規格について知っていても自分のバイクには使えないし、シマノの油圧ディスクコンポを組んでいる方がスラムのマニュアルを学んでもすぐに役立つことは少ないはず。


↑グラベルバイクはドロップハンドルなのでコンポはロード用になります

STIのメーカーを起点に考えると、システム全体の半分くらいはパーツの規格が固定され、バリエーションを理解するポイントがかなりスッキリしてきます。スラムやカンパニョーロについてはおいおい学んでいくことにしましょう。


↑青色パーツの規格が固定されるので、黄色のパーツの互換性を覚えればOK!

【整理の前提】
・ディスクブレーキは油圧式に限る
・ 油圧コンポはロード用に限る
・フレームの規格もディスクロード準拠
・ コンポのメーカーはシマノ

※STIとブレーキキャリパーを別々のメーカーで組み合わせるようなイレギュラーパターンは除外します。

同じメーカーでもパッドとローター 、ホイール(ハブ)の組み合わせには注意!

STIをシマノのロード用油圧ディスクコンポに固定すると、フルード、キャリパー、フレームマウントの種類がひとつに絞られます。

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