【フロントフォークとヘッドまわり清掃】シールドベアリングと猫の関係とは

三寒四温とはよく言ったもので、日を追うごとにはっきりと、春の訪れを感じるようになってきました。風のない暖かな日は、外で作業をしたくなっちゃいますね~。

というわけで、今回は換気必須の『ラッカーうすめ液』を使った清掃作業をすることにしました。

◆フロントフォークのキズ消しは、心の瞳を閉じて完了!

タッチアップに1ヶ月以上も費やしたフレームよりも、さらにキズだらけのフロントフォークに取り掛かりましょう。

ルイガノCENのフロントフォークは、アルミコラムにカーボンフォークがついた『アルカーボン』。カーボン部分はクリアコートされているとはいえ、あまりに強い溶剤でいじめてしまうと、クリアが痛んでしまいそうです。

最初は、刺激少なめのブレークリーン&キズ消しスプレーでジャブを打ってみますが……

こういう汚れには、ぜんぜん歯が立たず、ラッカーうすめ液に選手交代です。恐る恐るこすってみると……

ワンダホー!困ったときのうすめ液パワーは健在ですが、クリアコートが侵されると困るので、念のためブレークリーンで拭いておきましょう。

仕上げはキズ消しスプレーとワックス。キズ消し効果はイマイチでも、ぐっと艶っぽくなったのでOK!

キズについては、『心頭滅却すれば、あばたも笑窪』の術で気にしないことにします。

◆めくったらダメになってるかも…シュレーディンガー的シールドベアリングは触るべからず

フロントフォークまでたどり着いたら、お次はヘッドパーツの整備。これが終われば、フレームとフォークの組み立てにやっと進むことができます。

ルイガノCENのヘッドチューブは、下部が大きい『異径ヘッド』でこそありませんが、スポーツバイクの証『インテグラル』タイプ。

ベアリングがヘッドチューブのなかにすっぽり入り込む方式です。

で、ヘッドセットベアリングはどうなってるかというと、この有様……2014年式とは思えぬ「うへぇ」な状況です。

前のオーナーは、このルイガノCENを通勤に使っていたそうですから、ひょっとすると、屋外駐輪だったのかも知れません。雨の日だってガンガン乗っていらしたのでしょうねぇ。

シールドベアリングなので、ブレークリーンをジャブジャブかけるわけにはいきません。中に封入されているグリスが流れてしまいます。

でも、「外側がここまで汚れていると、中もイカレてしまっているのでは?」と、赤いシーリングを外したい衝動に駆りたてられるんですよねえ(^^)

シールドベアリングは使い捨てがキホンで、シーリングを剥したら元に戻せる保証はありません。

まあ、このまま開けずにおけば、中のベアリングやグリスが大丈夫な状態とイカレてる状態が1:1で重なりあっている『シューレディンガーの猫』的な状況とも言えるワケで……

そんな屁理屈でお茶を濁して、今回もまた分解はナシ。元が元だけに、ブレークリーンをつけたウエスで拭くだけでも、ずいぶんと男前になりました!

だんだんと下準備がすすみ、組み立てまでの見通しが立ってきました。なんとか、春風とともに漕ぎだせるように頑張りたいと思いまーす!

吉尾エイチでした。m(_ _)m

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