ティアグラ・クランクセット『FC4650』の分解整備…ペグスパナの準備はよろしいかしら?

コンポセットの分解整備もやっとゴールが見えてきました。今回は大物の『クランクセット』をバラして、チェーンリングをきれいにしてあげました。

◆分解は手を傷めないように注意です!

分解図

分解作業のメインはクランクとチェーンリングを留めている「ギアフィキシングボルト」を緩めること。

このボルトがとにかく固いんです!取説にもある通り、規定トルクは12~14Nm(ニュートンメートル)……と言われても、全くイメージできませんね( ̄▽ ̄)

馴染み深いキログラムに換算してみると、これを外すのに必要なチカラは、な・なんと13kg!(詳しくは最後の「おまけコーナー」で)

かなりチカラをかけますから、勢いあまって手が滑り、チェーンリングのギザギザで流血……なんてことにならないように、軍手などの装備をおすすめします。

厚めに畳んだウエスを下敷きにして、本体をしっかり固定。アーレンキーは根元まで深く差し込み、じんわりとチカラをかけていきましょう。

あと、ラスペネを吹いてボルトを緩みやすくしておくことも、事故防止につながります。

趣味でケガをすることほどつまらないものはありませんから、「安全第一」で作業を進めましょう。

クランクセット自体の分解は、上記のボルト5本と左クランクのフィキシングボルト2本を外せば終了。各パーツをブレークリーンで洗浄しておきます。

ちなみに…クランクをフレームから取り外すときのコツはこちらですよん(^^)

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◆組立のポイントはチェーンリングの向きとボルトの締め方

取説

クランクセットを組立るときは、分解図だけでなく、取説も読みましょう!チェーンリングを取り付ける向きを間違えると、うまく変速してくれません。

アウターリングはシマノロゴがクランクアームの反対側に来るようにセット↓

インナーリングは裏側に▲の刻印が来るように、向きはクランクアーム側です↓

ギアフィキシングボルトを締める時は固着防止にグリスをカマしています↓

また、ボルトを締める順番もポイントのひとつ。チェーンリングに均一にチカラがかかるよう、対角線を意識して……。下画像の順番で2~3周しながら徐々に締め込んでいきます。

分解の時は必要ありませんが、組立には「ペグスパナ」がマスト。コイツでボルトを保持しないとキッチリ締め込むことができませんから、クランクセットを分解整備する時にはぜひご準備を!


◆所要時間は45分。使用工具とケミカルはこちら

・工具類

アーレンキー 5mm

ペグスパナ

ブラシ類

・ケミカル

ラスペネ

ブレークリーン

◆おまけ 初心者限定!『Nm』をなるべく右脳で理解してみた

チェーンリングの規定トルクである12~14Nm(ニュートンメートル)が13kgくらいのチカラ加減になるリクツをもう少し細かく書いてみますね。

ワタシ的には

1Nmは、

1mの長さのスパナに、

98gのチカラをかけた時、

そのボルトにかかるチカラの量

と理解しています。

規定トルクである13Nmで締められたボルトを外すためには、アーレンキーを握るポイント(中心から10cmくらいのところ)に必要なチカラ(キログラム)は……

13×98g≒1.3kg

力点がボルトに近づくほど、必要なチカラは増えるので、(梃子の原理ってヤツね)

1m÷10cm=10倍

上記2つの数字を掛け合わせると

1.3kg×10倍=13kg

ということになっちゃうんです。

ただ、13kgと言われても「米袋よりも重いんだ~」くらいの認識ですから、正直なところチカラ加減がよくわかりません。(今回はかなり締め込んじゃいましたσ(^_^;)

正確な感覚を養うためには、チカラを見える化できる「トルクレンチ」が、やっぱり必要なのでしょうね……わかっちゃいるけど、先立つものが……うーん、悩ましい!

吉尾エイチでした。m(_ _)m