【自転車の教科書 ─身体の使い方編 ─】感想文・後編。中高年の初心者こそ読んだらイイことありそうです!

前回のエントリで「半分は初巻の解説的な内容」と書いた【自転車の教科書 ─身体の使い方編 ─】ですが、もう半分はハウツー的なわかりやすいアドバイスが多くなっているのが特徴です。

初巻では、原理とか考え方が中心になっている印象だったのに比べて、独力でも「おじぎ乗り」のメリットを体感しやすい工夫がされているかんじがしました。

本来は安曇野まで行って、堂城先生の「やまめの学校」で体感して、初めて片鱗を理解できる「おじぎ乗り」をなんとか本一冊のお値段で伝えようとしてくれているワケで、ある意味、初巻以上におトクな中身だと思います。

◆個人的には、自転車に「乗れないときのエクササイズ」がSO GOOD!

初巻でも触れられていますが、「おじぎ乗り」という乗り方は、実は自転車に乗る前から準備が必要。といっても、速く快適にロードバイクを走らせるには、相応の筋力や柔軟性が必要ですよ、と至極当たり前のことを言われているだけなんですけどね…σ(^_^;)

ただ、極端に筋肉が少ないワタシとしては「体づくりと言われても、一体どこから手をつければ良いのやら…」と、ちょっぴり途方に暮れてしまったりもしました( ̄▽ ̄)

“なぜ 「(おじぎ乗りを)まったくできていなかった 」のかは 、土台となる身体ができていないことに主な原因があります 。 「どこに 」 「どれだけ 」 「どんな 」筋肉が必要なのか 。どのように身体を作り上げていくのか 。そのように書いてしまうと 、筋肉の名前や動かし方を専門的に勉強しなければいけないのではないか ?と構えてしまうと思いますが 、私が教えている内容はとてもシンプルです 。私が考え出した 「理想を体感するための方法 」は 、必ず皆さんに納得していただける方法であると思います 。”

特に、『自転車に乗れないときに 、何をすればよいのか』の章は、週2回の休みにしか自転車に乗れないというサンデーサイクリストにはもちろんのこと、そもそも乗る自転車がないワタシには、まさにど真ん中のコンテンツ。

ロードバイクの完成まで「カラダにスイッチを入れ続ける」ために、試したいエクササイズです。

◆ロードバイクをこれから始める中高年にこそおすすめの1セット

堂城先生は自転車を「生涯スポーツ」と位置づけています。

「生涯」なんて聞くと、なんとなく「人生も後半に差し掛かって…」的な響きがありますが、まさにそのとおり!年をとってから始めても、年齢を重ねるごとに上達するような自転車の乗り方を考えているということでしょう。

“自転車に乗る前に身体の土台を作ることに重きを置いている私の考え方は 、それなりの時間や努力といったものが必要になります 。一生涯かけて少しずつ身につけ 、さまざまなものを手にしていくことが 、私の 「生涯スポ ーツ 」の考え方であり 、目指している 「場所 」です 。”

最後に気づいたことをもうひとつだけ。

今回、初巻の『自転車の教科書』と『身体の使い方編』をいったりきたりしながら読んでみて、『身体の使い方編』では「少しずつ」というフレーズ多く使われるようになっている気がしました(数えたわけではありませんが)。

時間もない、体力も下降線、という40代も最終コーナーに差し掛かかっている中、正直いろんなことに焦り始めていたところもあったのですが、「ああ、少しずつでいいんだよな」と、妙にスッキリした気分になってみたり…。

そんな思わぬ効用も踏まえつつ、「今からだって、ロードバイクで速くなりたいんだっ!」という中高年にこそ、いろいろ開けちゃう一冊ということで、絶賛おすすめ中の自転車本です。

吉尾エイチでした。m(_ _)m

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